昭和4年から続く、サロマの老舗の酒屋さん。上野商店

店名:上野商店
住所:〒093-0502 北海道常呂郡佐呂間町永代町60
電話:01587-2-3626
営業時間:8:00~19:00
定休日:年中無休(元旦除く)
(コロナウィルスの影響で、営業時間・定休日を変更している場合があります。)

地域を支え続けて、もうすぐ創業100年。

うちの店は、祖父の代から始まり、もうすぐ100年になるかな。私で3代目です。最初から酒屋だったわけじゃなかったんだよね。どこの商店もそうなんだけど、最初は「なんでも屋さん」から始まるんですよ。まあ昔だからね。
以前は地域で必要なものを中心に扱ってたみたいです。酒類、食料、LPガス・石炭なんかの燃料販売もやってたし、今でもその名残でガスの配達はやってますよ。
とはいえ、現在はお酒を中心に扱っていますね。アルコールを扱っているお店は、コンビニ含めて町にも数件あるけど、メインでやっているのはうちぐらいじゃないかな。
私自身はサロマ出身で、少しだけ札幌で働いていたこともあったんだけど、こっちに戻ってきてから40年近く、ずーっとサロマでお店を構えています。

培われてきた地域とのつながり

うちは基本的に年中無休で、ただ、お客さんには「元旦だけは休ませて!」って言ってます(笑)。地域のガスの配達とかもやってますから、なかなかお店閉められないんだよね。
やっぱりね、一次・二次産業が盛んな街でしょ、サロマって。うちは飲食店へお酒の配達もするんだけど、コロナ始まってからは自宅で家族で集まって飲むことが増えたみたいで。そういうところから「樽ビールを持ってきて!」って言われて、行ったりしたこともありました。
古いお店だもんだから、やっぱり古い付き合いのお客さんも多いですね。あそこにかざってある田酒の樽は、地元の人が持ってきてくれたんで、飾っているんですよ。

店主の厳選した日本酒は、季節とともに移り変わる。

上野商店は日本名門酒会に入っていて、そこで売れ筋の商品を中心に置くようにしています。特に日本酒。美味しいのをチョイスして、季節に応じて置いていますね。
例えば、春は本州の桜の開花に合わせて生酒を置いてるし、夏〜秋ごろは「ひやおろし」、そのあとは「あらばしり」の日本酒を店頭に揃えています。
それから、ワインも取り扱っています。長野の五一ワインや、完熟アルプスワインを置いていることもあるんですよ。やっぱり美味しいお酒は毎年入れるようにしているね。
うちでは、あんまりメジャーだったりプレミアのついたような日本酒は置いていないんだけど、でもそれよりは本当に美味しい日本名門酒会のお酒を並べたいなって気持ちがあるんだよね。
今は地元客が中心だけど、観光の人も買いに来てくれたらありがたいねえ。

市街地にもぜひ足を運んでほしい。

最近はどこでも地元でしか飲めないお酒が増えているよね。本当は国産のワインとかももっと扱いたいんだけど、流通量やルートが少なくて、なかなか難しいことが多いんですよ。サロマにももっとそういうお酒が増えて、地産地消が進むといいよね。
それから、サロマってすごく自然豊かな街だし、サロマ湖という日本で3番目の湖があって、資源は一流なんだよね。浜の方だけでなくって、こっちの市街地にも足を運んでくれると嬉しいです。