サロマ湖を一望できるスポット
サロマ湖展望台
サロマ湖沿岸のほぼ中央に位置している標高376メートルの幌岩山は、周囲に高い山がないため、その眺望は一級品です。山頂付近にあるサロマ湖展望台は、サロマ湖全体を見渡せる唯一の場所であり、湖と海を隔てる砂州、遠くはオホーツク海、果ては知床連山まで見渡すことができます。ここでしか見ることができない壮大なパノラマを、ぜひお楽しみください。
ピラオロ展望台
湖畔からサロマ湖をもっともよく見渡せる場所です。その昔、アイヌの人々が魚群の見張りをしていたと伝えられています。「ピラオロ」の意味は、アイヌ語で「がけのある所」(ピラ=がけ、オロ=場所・ところ)。またアイヌの若者と娘の悲しい恋の伝説の舞台でもあります。
その昔、十勝アイヌと北見アイヌの争いが起こり、インガルシ浜サロマ(五島公園)において日夜激戦が展開され、これが「ボラ合戦」と名付けられ語り継がれています。この時、トコタンアイヌの若者サンクルも、同族の危機に奮然として立ち上がり戦場におもむいたものの、涙ながらに見送ったサンクルの勇姿は再び帰ることはありませんでした。ピリカメノコのマチカは、毎日毎夜、遙かインガルシを望み、在りし日のサンクルを忍んで涙の明け暮れを送っていたが、ついにピラオロ台より湖水に身を投じてしまいました。湖水の水は、マチカの涙でなお辛く、ピラオロ台に吹く潮風にゆられて丘に咲き香る山百合の優しい姿は、在りし日のマチカの姿としていまなお旅人の涙を誘っています。