地元を支え続けて早や60年、パワフルなお母さんが営む政岡精肉店

店名:政岡精肉店
住所:〒093-0501 北海道常呂郡佐呂間町宮前町62
電話:01587-2-3654
営業時間:9:30~18:00
定休日:無休
(コロナウィルスの影響で、営業時間・定休日を変更している場合があります。)

生まれも育ちも、ずっとサロマ。

店に入ると、地元の人からの注文を、お店のお母さんが電話で元気に受けている姿が目に入った。店内には様々な種類のお肉が並び、中には味付きのジンギスカンなども見受けられる。

ーこちらのお店はいつごろからやられているんですか?

60年。親の時代から入れるとね。
昔は精肉店ではなく御用聞きをやっていて、地元の人の要望を聞いて回って必要なものを売っていたんですよ。今もその名残で、野菜とかのお肉以外の食材も並べていて、隣近所から買いに来てくれるんだよね。
私は生まれも育ちも佐呂間なんです。高校を卒業して専門学校を出てから、21歳ごろにこっちに帰ってきて継いで、もうずーっと50年以上ここ佐呂間でやっていますよ。

買いに来るのは、地元の人、ときどき観光客。

話を聞いている間にも、地元の漁師さんがお客さんとして来店した。お母さんは、「今日は生ラムでいいの?」など会話をしながらも、手際よく対応していく。

ーお話しにもありましたが、やはりいらっしゃるのは地元の人が多いですか。

そうね、買いに来るのは7割ぐらいは地元の人かな。でも観光客の人もときどき来ますよ。
それから、近隣の遠軽や北見、網走なんかの地方から若い人たちが焼肉用にお肉を買いに来てくれることもありますね。こういった個人のお客さんだけでなく、学校給食向けに卸すこともあるんですよ。それから、地元のイベントのかぼちゃ祭りのときに、お店を出してザンギや焼き鳥を売ったりなんかもしたことがあったね。

お母さんの手作業で並ぶ様々なお肉たち。

我々が取材をした際には、タイミングよく牛タンの塊があるのを見ることができた。分厚く切って食べると非常に美味しそうだ。

ー政岡精肉店さんでは、どういったお肉を扱ってらっしゃるんですか?

豚を中心に、牛タンや牛サガリなどいろいろ置いてあるよ。あとジンギスカンですね。ジンギスカンは、うちでオリジナルの味付けをして置いています。
仕入れから下準備まで、私が全部やっていて、手切りでお肉を売っています。

旅の人も、ぜひ街中まで来てほしい。

ーお母さんが思い描く佐呂間町のこれからをお聞きしたいです。

そうね、旅の人には、ぜひ街の中の方まで来てほしいですね。
今は地元の人が多い街中だけど、キャンプなどをしている観光客の人がこっちまで来てくれたら、もっと活性化するんじゃないかと思うんです。
キャンプをする方で、どこで食料を買ったらいいか分からないという方は、ぜひうちや周辺のお店に寄って行ってほしいな。