昔から愛されている味を大切に。多くの方へ届けたい。

店名:かぼちゃん本舗
住所:〒093-0501 北海道常呂郡佐呂間町宮前町61
電話:01587-6-7031
WEB:https://www.kabochanhonpo.com
営業時間:9:00~18:30(日曜日は午前営業)
定休日:月曜日(月曜祭日の場合は火曜定休)
(コロナウィルスの影響で、営業時間・定休日を変更している場合があります。)

見知らぬ地 佐呂間町へ

2002年に、ここ佐呂間でお店を立ち上げました。
佐呂間町内のお菓子屋さんはどこも長い歴史がありますが、うちはそうではありません。
私自身は網走生まれ北見育ちですが、縁もゆかりもない見知らぬ街佐呂間町に20年前にお店を作りました。そういった背景もあって今の奥さんには、当時猛反対されていたこともありました。札幌や北見の有名なお菓子屋で修行をしていた頃から、独立を考えていました。そんなときに佐呂間町の1軒のお菓子屋さんが店じまいをするということで、店舗と屋号を引き継ぎスタートしたのが今の「かぼちゃん本舗」なんです。

様々な失敗、そして今のスタイル

そんな当時は佐呂間町の右も左もわからない中、相談されたオーダーには出来る限り応えることで、まずは「人とのつながり」を深めようと奮闘しました。そんな中でも「流行り」や「新作」を取り入れようとケーキなどのいろんな生菓子にも挑戦しました。しかし機械導入の必要から採算を取るのが難しいことや、賞味期限の短さからどうしても廃棄など食品ロスが避けられないナマモノの製造・販売は私自身の心と身体を日々すり減らしていました。その時期ばかりは真剣にお店から手を引くことを考えたものです。
このままでは私自身もお店も長く続かないと危機感を感じた時に、全く新しいことへの挑戦よりも、既存商品をブラッシュアップし続ける方針にシフトしました。
当店の一番人気である「かぼちゃんパイ」は先代からの人気商品でしたが、材料の原産地や朝焼きのサクサクのパイを提供するなどの工夫を日々考えることで、新しい気づきや発見をしてもらえるようなスタイルを築きました。
お店としても食品ロスがほぼゼロになったことや、今では地元をはじめ全国の催事への出店などにもお声がけ頂けるようになり、良い循環が生まれました。
そうは言っても人気があった頃からの製法や材料の配分は変えないというのが一番重要なこだわりで、今も愛されている秘訣かもしれません。

人気商品「チーズぼっこ」誕生秘話

チーズぼっこも当店の人気商品の一つですが、これも食品ロスを無くそうとしてやってみたひょんなことで完成した商品なんです。
当時から人気商品だった18cm角のチーズケーキは、作る際に型に流し込むと厚みにバラつきが生じてしまうんです。そういったケーキの端や薄い部分は切り落とすのですが、捨てると勿体無いので細くスティック状にして販売すると、片手で食べやすく、味も美味しいと切り落としばかり売れるようになったのがチーズぼっこの由来なんですよ。
今ではチーズぼっこのフレーバーの種類を増やして、地元の道の駅やオンラインでも手に取っていただける商品へと変わっていきました。

今後の展開 地元から愛され続ける商品作り

今はコロナ下の影響もあって、北海道をはじめとする各地でのイベントが軒並み中止になったこともあり、当店も大きな影響を受けています。そんな中、これからもたくさんの人の手元に届くようにキッチンカーへの挑戦なども考えています。
自分が作ったものを自分の手でたくさんの人に届けたいという想いと、出来立ての一番美味しい状態を提供できる販売に以前から魅力を感じていました。お菓子の焼きたてって本当に美味しいんですよ。そんな美味しさをこれからも多くのみなさんに感じて欲しいです。

関連ページ