地域を思い続ける優しさ。みんなのスーパー サンショップよしの

店名:サンショップよしの
住所:〒093-0502 北海道常呂郡佐呂間町永代町67-2
電話:01587-2-3517
営業時間:9:00~19:00
定休日:無休
(コロナウィルスの影響で、営業時間・定休日を変更している場合があります。)

70年続くスーパーの模索の日々

お店としてはもう70年近く続く地元の小さなスーパーです。
これまでは吉野家の親戚や家族で継いできたお店も私で4代目になりました。創業当初はお酒を量り売りするような酒店でしたが、今は生活用品から野菜肉などの生鮮食品まで、地域の要望にお答えできるような幅広い品揃えでやっています。私自身元々は別の業種での独立を目指していたこともあって、自分で何かに取り組みたいという思いもあってこのお店を継ぎました。
いざやってみると、こつこつと1円を積み重ねるスーパーの商売の難しさを痛感しました。
ここで買わなくてもコンビニや隣のスーパーで同じようなものを買えるからこそ、どうやってうちに足を運んでもらえるか頭を悩ませて、苦しい思いをしたことも。
そこには一緒に働いてくれる仲間とその家族が沢山いて、社長という立場として守らないといけない気持ちがあったんだと思います。割合で言うと苦しさ8割、楽しさ2割ってところかな。

父の教えとともに、地域を守る「冷蔵庫」

それでもこうして続けてきたのは、父に子どもの頃から「一度やり始めたことは中途半端にやめちゃだめだ」と教えられてきたからだと思うんです。
一緒に働く仲間を守ることはもちろん、このお店は地域のみなさんの拠り所でもあるんです。だから毎日従業員から現場の声を聞いて、相談することを何より心がけています。
お客様にとって必要なものが必要な時期に店頭に陳列できるように、私はこのお店を「お客様の冷蔵庫」であるべきと考えています。
お客様の要望に答えることも大事ですが、お店にロスが発生しないように商品を出すタイミングやボリュームは、きっとAIでも弾き出せないと思うから、従業員とのコミュニケーションは欠かせないし、それを汲み取れる従業員の凄さを日々感じています。これは本当に名人芸だなと思うこともあるんです。
1人で考え続けても難しいから仲間と協力する。とりあえずきちんとやってみて、それでもだめだったらやめたらいい。きっとこのスタンスはこれまでも、これからも変わらないと思います。

感謝を胸に、これからもずっと

今こうして考えると、次の人生も同じ仕事に就くかと言われたらわからないな。それでも今この仕事に後悔は全くないです。
この仕事をして常々感じるのは、人に恵まれていることです。
こうして思えるのも、この商売や従業員との関わりの中で自分自身を変えてくれたからだと思うことがあるんです。何より私自身が地域に食べさせてもらっているという感覚ですね。
この気持ちを忘れず、これからも時代が変わってもみなさんの拠り所であり続けられるようなスーパーを目指します。